蕨の家 上野英信と晴子
上野英信と晴子
炭鉱労働者の自立と解放を願った記録文学者・上野英信。いっさいの妥協を許さず、大酒を飲み、「金を惜しむな、時間を惜しむな、命を惜しむな」の言葉通り生きた人と思っていたのだが…。
この本では上野英信の違った一面に出合うことが出来る。著者はご長男にあたる上野朱さん。大変な亭主関白で知られた上野英信だが、妻・晴子の鋭い一言にやり込められたり、流行り物が好きだったり、「8時だヨ! 全員集合!」を好んで見ていたりと意外な一面も。
著作でしか名前を知らない私が初めて知る人間・上野英信の姿。上野英信を知らない人にも是非一読してもらいたい。
【目次】より…遠い花火/豚児の剣/誰が銃を構えたのか/遺跡発見/ストリップ・ショウ/魯迅先生/故郷の海/正月の歌/日ハ君臨シ/岡村ネコ/悔い改めよ/ピエロと足音/舌禍事件/酒瓶と宝石/看板を下ろす日 ほか
著者略歴
- 上野 朱
ウエノ・アカシ
四六判 上製/210頁
定価 1870円(本体1,700円)
ISBN 978-4-87415-309-3
C0095
2000年6月発行
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