「君子の人を教ふるは、人君の人を用ふると異なることなし」とし、正義への志に基礎づけられた浩然の気と孔子の如き円満なる人間性を拡充しようとした松陰。その「和して同ぜず=個性教育」の内実を検討し、普遍的に実践可能な教育における科学的方法を模索する。