原色 九州の花・実図譜 Ⅴ
著者 益村 聖
禁煙、自然破壊が進み、また、野草趣味が盛んになった事などが重なり、急速に貴重な植物が姿を消しつつある。維管束植物で絶滅が心配されている植物が、実に1500種を遥かに超えているという。植物を採集することが自然破壊につながる危険があり、採集自体が非常に難しくなっている。(中略)こうして植物の勉強が難しくなっていくのは実に悲しいことである。この花・実図譜のシリーズが植物に興味を持つ人に、少しでも役に立つことを切に願っている。(本書「あとがき」より) 著者略歴
- 益村 聖
マスムラ・サトシ - 1933年、福岡県筑後市に生まれる。1956年、福岡学芸大学(現・福岡教育大学)理科卒業(生物学専攻)。以後、1991年まで福岡県内の中学校教諭。植物分類学会の会員。主としてカヤツリグサ科スゲ属とイネ科を研究。平成26年日本植物分類学会から学校賞を授与。著書に『絵合わせ 九州の花図鑑』(1995年)、『【原色】九州の花・実図譜』Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ(2003・2005・2007・2009・2014、いずれも海鳥社)がある