劉 寒吉

リュウ・カンキチ

明治39(1906)年、福岡県小倉市に生まれる。小説家。本名濱田陸一(はまだりくいち)。第二期『九州文学』の結成に参加し、第五期の休刊号まで同誌を支えた。昭和18年「翁」が芥川賞候補、「十時大尉」が直木賞候補となる。昭和30年「風雪」直木賞候補。北九州市立美術館、旧歴史博物館、市立中央図書館の設立に携わる。また森鷗外旧居の保存や火野葦平らの文学碑の建立など、北九州の文化振興に尽力した。著書『天草四郎』(宝文館1958年)、『竜造寺党戦記』(人物往来社1971年)、『長崎歴史散歩』(創元社1972年)他多数。昭和61(1986)年逝去。


  • 西国の獅子
    西国の獅子
    劉 寒吉 [著]
    昭和55(1980)年7月より、「夕刊フクニチ」(フクニチ新聞社)にて計180回にわたり連載された未刊の小説を書籍化。 火野葦平や岩下俊作らと共に、九州の文学を支えた作家の1人、劉寒吉が、 「豊後王・西国の王」と呼ばれた大友宗麟の生涯を描いた戦国歴史小説。 稀代の猛将・戸次鑑連、高橋紹運を従え…
    • 四六判 上製/360頁
    • 定価 2750円(本体2,500円)
    • ISBN 978-4-86656-162-2 C0093
    • 2024年5月発行