季節の風に
九州の絶景を撮る著者 松尾 悠二郎
阿蘇、霧島などの活火山とそこに咲く花々、先人たちの知恵の結晶・棚田、都会のオアシス、太平洋や玄界灘の波に洗われた海岸……。九州の自然がつくる色彩豊かなWonderful World。
「西鉄カレンダー」2006年から2015年の写真を厳選した1冊
風景の美しさには、その土地が育んできた文化や歴史が反映されます。田んぼが減り、山が荒れ、自然が破壊されていることは、その土地の持つ力が衰えていることを表していると思えてなりません。美しい風景に出会ったら、その風景を守り育ててきた人々へ思いを馳せたり、自分の立っている土地の現実を見つめ直したりすることも忘れないでほしいと思います。
(本書「風景から見えてくるもの」より) 著者略歴
- 松尾 悠二郎
マツオ・ユウジロウ - 1940年旧満州ハルピン市生まれ。1946年大連から引き上げる。1962年福岡市の民放放送局に入社。その後、1973年に退社して独立。写真撮影を始める。1986年からは「西鉄カレンダー」の撮影を始める。