うつでアスペなおやじヘルパーになる

あるいは私のプチ社会保障論
「合理的配慮」は差別をなくさない。「正当な権利保障」で差別をなくそう!
アスペルガー症候群に生まれ、50歳を過ぎて障害者介護の世界へ挑むも、うつ発症。障害当事者として歩んだ人生を振り返り、障害者をめぐる問題とその未来を縦横無尽に語る!
*津久井やまゆり園家族会前会長・尾野剛志氏も推薦
著者略歴
大平 実男
オオヒラ・ジツオ
1949年、大分県北海部郡坂ノ市町(現大分市)に生まれる。1969年、進学のため福岡市へ。1974年、地元印刷会社へ就職。以後、印刷業界で29年間働く。2003年、勤めていた印刷機材商社が倒産。2004年、ホームヘルパー2級資格取得。2005年、ホームヘルパー1級資格取得。2006年、うつ発症、最初の入院。同年、障害者介護事業所オープン。2008年、うつ再発により2度目の入院。2009年、アスペルガー症候群と診断される。2012年、「福岡・障害者と暮らしを創る会」設立。
目次

第1章 私による私についてせいは
 節1節 捧げる……
 節2節 アスペのこと
 節3節 営業マンになる
 節4節 うつのこと
 節5節 Cさんのこと

第2章「創る会」のこと
 第1節 設立
 第2節 学習会
 第3節 差別禁止条例づくり
 第4節 今後の取り組みの方向について考える~川崎市ヘイトスピーチ規制条例を参考に~
 第5節 「障害者自身が発信するフォーラム」
 第6節 虐待を許さない
 第7節 ピープル・ファースト

第3章 キューバ紀行~キューバで救急車に乗ってきた~

第4章 私のプチ社会保障論
 第1節 アカルイミライに向かって
 第2節 「なんかヘンだなあ」
 第3節 支援費制度(2003年4月)
 第4節 グランドデザイン(2004年10月)
 第5節 障害者自立支援法(2005年10月)
 第6節 国連障害者権利条約採択(2006年12月)と日本の批准(2014年1月)
 第7節 障害者自立支援法違憲訴訟提訴(2008年10月)→和解(2010年1月)
 第8節 障害者基本法改正(2011年6月)
 第9節 障害者虐待防止法(2011年6月)
 第10節 障害者総合支援法(2012年6月)
 第11節 障害者優先調達推進法(2013年4月)
 第12節 障害者差別解消推進法(2013年6月)
 第13節 「共生社会」について
 第14節 「福岡市障がい者差別をなくす会」の差別事案を考える

第5章 社会を俯瞰する
 第1節 「民主主義」を考える
 第2節 差別を考える
 第3節 「自己責任論」を考える
 第4節 「教育」を考える
 第5節 国の借金を考える
 第6節 「少子高齢化」を考える
 第7節 「ヘルパーの賃金が低い本当の理由」を考える
 第8節 「日本人」を考える
 第9節 強制不妊手術を考える

第6章 やまゆり園事件を考える
 第1節 事件の概要
 第2節 「やまゆり園事件を考える福岡の会」
 第3節 やまゆり園事件を照射する
 第4節 一審判決を受けて


うつでアスペなおやじヘルパーになる

A5判 並製/378頁
定価 1980円(本体1,800円)
ISBN 978-4-86656-078-6
C0036
2020年9月発行

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カテゴリー: 医学・理工