本名・小野温(おの・あつし)。大正5年8月、福岡県柳川に生まれる。中学(傳習館)時代に俳句に興味を持ち、「ホトトギス」を読む。東京の学生(早大)時代に郷里の先輩北原白秋に度々接し、感銘を深くする。この頃、白秋詩集を耽読し、特にその童謡に魅かれる。早大卒業後、淮南炭鉱株式会社(中国・安徽省)勤務。大東亜省(東京)に出向するも兵役により中国大陸を転戦し、敗戦により軍事捕虜となり、ソビエト聯邦ウズベク共和国のチュアマ収容所に3年間の抑留生活を送る。帰還後、松島炭鉱株式会社(大島鉱業所・池島鉱業所)勤務。その後、東京にて日経連(日本経営者団体連盟)勤務。会社顧問等を歴任。平成元年6月、東京の勤務を退職し、郷里福岡県柳川の実家に帰る。著書に『パミールの思い出』『カザツク部落紀行』『随筆・夜風の秋』、また作詞に「池島音頭」、「別府湯祭りの歌」、「看護婦寮歌・白菊讃歌」等がある。