長谷川 忠雄

ハセガワ・タダオ

1933年、ブラジル・サンパウロ生まれ。1940年秋に帰国後、同年初冬に中国黒竜江省富錦県へ家族とともに移住。1945年8月9日、ソ連軍の侵攻にあい、富錦街より避難。命がけの逃避行の途中で姉2人と生き別れたうえに両親を匪賊に殺害され、弟と2人中国に取り残される(著者12歳、弟10歳)。宝清県日本人収容所に収容され、のちに東北民主聯軍に参加。1953年3月に帰国。造船会社や商社勤務を経て、現在に至る。今は得意の中国語を活かし、通訳のボランティアなどで活躍する。


  • 落葉して根に帰る
    落葉して根に帰る
    長谷川 忠雄 [著]
    時代に翻弄された苛酷な庶民の歴史が、驚くべき記憶力と少年のナイーブな視線によって捉えられている。「歴史を軽んずるものは将来を誤る」。著者の生涯をかけた批判は戦争に傾斜する安倍政権へ真っ直ぐに向かっている。 鎌田慧(ルポライター)
    • A5判 並製/228頁
    • 定価 1980円(本体1,800円)
    • ISBN 978-4-86656-038-0 C0095
    • 2018年10月発行