少年期の追憶の中で、旅先のとある街角で、そして書物に導かれた世界の裡で。人世の機微と有為転変とにふれ、言葉と世事とをめぐって、のびやかにひそやかに、機知とユーモアたっぷりに書き綴られたエッセイ・シリーズ。