小中学生が通う・現代版松下村塾のつくりかた
著者 田中 正徳
松陰は、塾生たちの長所を伸ばしていく方法として、現代流にいえば「コーチング指導」を行っていました。コーチング指導とは強制的に知識や情報を与えるものではなく、相手をじっくり観察し、その長所を認めて自信を与え、相手の中にある「やる気」を引き出す指導法です。この指導によって塾生たちはそれぞれの才能を存分に発揮し、徳川幕府打倒の志士として、また明治新政府の要人として、近代日本の礎を築いていくのです。
学問をする目的も塾生たちにしっかりと認識させました。いわく、「学は人たる所以を学ぶなり」。つまり、一人の人間としてどう生き、人のためにどう役立つかを学ぶことが、学問をする目的である。(本書「はじめに」より) 著者略歴
- 田中 正徳
タナカ・マサノリ - 1956年、福岡市に生まれる。「ショウイン式」学習システム創始者。次世代教育プランナーとして教育コラムなどを執筆。ネット学習システムの開発プロデュース多数。株式会社ショウイン代表取締役、一般社団法人日本漢字習熟度検定協会理事長。福岡県無形文化財一朝軒伝法竹保存会副会長。著書に『小中学生が通う・現代版 松下村塾のつくりかた』(海鳥社)がある。