古代万葉の歳時記

古代万葉びとの春夏秋冬によりそう暦の暮らし―。いにしえの暮らしは自然と一体であり、年中の行事作法や儀式と共にこれを楽しみ愛(いつく)しんできた。うつろう自然に託された万葉びとの思いを歌で味わい、その生活や風俗・習俗を読み解いていく。『万葉集』を読むだけではわからない万葉びとの暮らし十二カ月
著者略歴
東 茂美
ヒガシ・シゲミ
1953年、佐賀県伊万里生まれ。成城大学大学院博士課程終了。博士(文学)。現在、福岡女学院大学人文学部教授。著書に『大伴坂上郎女』(1994年、笠間書院)、『東アジア万葉新風景』(2000年、西日本新聞社)、『山上憶良の研究』(2006年、翰林書房)、『万葉集の春夏秋冬』(2013年、笠間書院)などがある。
目次

春 一月 正月の酒/雪に祈る
  二月 物差しを贈る
  三月 雄略の采菜歌/おお牧場は緑
夏 四月 うはぎを煮る/灌仏と行像
  五月 時鳥、鳴く/蟾蜍をとらえる
  六月 水無月の小旱/鵜飼の夏
秋 七月 七夕/盂蘭盆
  八月 放生会/萩の忌
  九月 九月のしぐれ/刑を執行せず
冬 十月 神のいまさぬ月/暖 
  十一月 霜降る朝/冬至
  十二月 餅/年越しの大祓
万葉食堂 春・夏・秋・冬のひと品


古代万葉の歳時記

A5判 上製/304頁
定価 2750円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86656-110-3
C0095
2021年12月発行

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カテゴリー: 文学・記録