上野 英信

ウエノ・エイシン

1923年、山口県に生まれる京都大学支那文学科を中退して炭坑に入り、1957年まで海老津炭鉱、高松炭鉱、崎戸炭鉱などに鉱夫として働く。そのころより炭鉱労働者の文学運動を組織するとともに、炭鉱についてのルポルタージュを書く。1964年に「筑豊文庫」を創設。1987年没。
著書:『親と子の夜』(未来社)、『追われゆく坑夫たち』(岩波書店)、『日本陥没期』(未来社)、『地の底の笑い話』(岩波書店)、『天皇陛下萬歳』(筑摩書房)、『骨を嚙む』(大和書房)、『出ニッポン記』(潮出版)、『廃鉱譜』(筑摩書房)、『火を掘る日日』(大和書房)、『眉屋私記』(潮出版)、『写真万葉録・筑豊』=趙根在と共同監修(葦書房)など多数。


  • 眉屋私記
    眉屋私記
    上野 英信 [著]
    上野は、「事実は小説よりも奇なり、というが、あまりにも話ができすぎているので、私が作り話を書いているのでは、と思われないか心配だ」と話していた。また「一メートルでもよい、想像の羽を伸ばしたいと思うのだが、やっぱり事実にはかなわない」とも語っていた。…… 移民と辻売りという近代沖縄の底辺を貫く二つの…
    • 四六判 上製/546頁
    • 定価 4950円(本体4,500円)
    • ISBN 978-4-87415-924-8 C0095
    • 2014年10月発行