原発廃炉と破綻をさける財政改革

国債暴落とインフレ危機を回避する
日本経済の逼迫している現状を詳細なデータと共に分析。拭いきれない原発への不安、乱発され続ける国債、重くのしかかる負担と広がりつづける格差。私たちの国は何処へ向かおうとしているのか……。

原子力発電(原発)と約1000兆円の財政赤字は現代社会の重要な問題である。 列島にある50基ほどの他の原発もいつ地震や津波に襲われて大きな事故になるか分からない。加えて福島第一原発の場合、補償額は10兆円以上にもなる。また、社会保障費は国全体で年100兆円にもなり、少子高齢化により将来費用は増大する。財政再建をなおざりにして、金融緩和のみを続けていれば、インフレとなり、国民生活は破壊され、国債は暴落する。 私は専門家ではないが、入手できる限りの資料を集めて、具体的、実証的に事実を踏まえて精一杯検討した。皆様にお役に立てば幸です。(本書「まえがき」より)
著者略歴
田島 代支宣
タジマ・ヨシノブ
1940年東京都生まれ。東京都立大学卒業。元水資源開発公団勤務。著書に『水と森の収奪』(海鳥社、1997年)、『水とエネルギーの循環経済学』(海鳥社、2001年)、『卑弥呼女王国と日本国の始まり』(海鳥社、2008年)『九州からの邪馬台国・倭国・日本国』(梓書院、2011年)、『原発廃炉と破綻を避ける財政改革』(海鳥社、2014年)がある。
目次

まえがき

第1章 日本経済のいま
国のデフレ対応と其の問題点/本当に電力不足なのか
第2章 原発は廃炉にすべき
原発のエネルギー収支/間違いだらけの原発費用/核燃料サイクルの破綻/非科学性/東電は破綻処理すべき/原発に代わる新しい発電方法
第3章 間近に迫る国債暴落とインフレ危機
増発される国債/増発の背景とそのリスク/厳しい財政収支/増え続ける歳出/プライマリーバランスから分かる経済危機/国債の保有と負担
第4章 無駄を省く財政収支改革とは
負担増は避けられない/無駄な事業は中止に
第5章 消費税・国債に頼らない財政収入改革を
税率引き上げと平等な負担を/高額所得者には相応な負担を/消費税への提言
第6章 国債暴落を避ける予算編成へ
特別会計余剰金の有効活用/財政赤字を解消できない予算/原発廃炉へ向けてなすべきこと/国債暴落を避けるための財政改革

参考図書


原発廃炉と破綻をさける財政改革

四六判 並製/226頁
定価 1980円(本体1,800円)
ISBN 978-4-87415-921-7
C0033
2014年10月発行

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カテゴリー: ビジネス・経済