里山遠足
九州の東の端から西の果てまで新春に大分の鶴御崎を出立し、ゆっくりと季節が巡って、年の暮れに長崎の神崎鼻へとたどり着く。木の芽立ちの古道、こぼれ咲く野の花、のどを潤す湧き水、野辺の神々、心ひかれる風景に足を止めながら、里山をつないで歩く。
著者略歴- 勝瀬 志保
カツセ・シホ - 1949年、福岡市生まれ。中・高はプロテスタント系、大学は神道系、天台宗の寺院に寄宿し、卒論は仏教説話。アルベール・カミュの『手帖』に触発されて南仏に留学。帰国後、地元新聞社文化部でアルバイトした後、同僚の竜田清子さんと編集事務所を立ち上げる。
- 竜田 清子
タツタ・キヨコ