言葉を歩く
漢字・日本語・固有名詞著者 坂田 卓雄
新たな「言文一致」へ向けて。独自の「固有名詞簡素化案」を提示言葉は社会共有の財産であり、もはや日本語も日本人だけの言語ではない。世界の誰でもが学びやすく、読み書きしやすいように、とりわけ日本語を難しくしている人名・地名だけでも簡素化できないだろうか。「日本語の書き言葉としての固有名詞とアジアの言葉の実情を、私の体験やエピソードを織り込んで、具体的に話してみたい。固有名詞は当事者だけのものではなく、国民全体が共有しなければならないものである。最近の命名の乱れには怒りさえ覚える。私はもちろん、言語の専門家ではない。一介の市井人として、国際化の中での日本語の将来のため、もうこれ以上看過できないという思いでこの本を上梓した。終章で、自分なりに人名・地名の簡素化案をまとめてみた。(略)たとえ考えの違う人であっても、この本が契機となり、広く固有名詞への関心が深まることを期待している。」(「はじめに」より)
著者略歴- 坂田 卓雄
サカタ・タクオ