スコットランドの潮風
著者 ジェイムズ 治美
結婚を機に英国に移住。豊かな自然に包まれた生活。空の色、潮の香り、花や動物たちの輝き、友人との交流の中で、心がとっさに刺激された瞬間、何気ない日常が記憶の中の文学、絵画、音楽と結びつき、新たな物語が生まれる。イギリス文学研究者が英国での生活を描いた優雅で魅力的なエッセイ。
著者略歴- ジェイムズ 治美
ジェイムズ・ハルミ - 1946年、大分県生まれ。熊本大学大学院修士課程修了。1983年から1年間、ロンドン大学(UCL)に留学。1978年から89年まで、熊本商科大学(現熊本学園大学)で常勤講師、准教授を務める。1989年、結婚して英国へ移住。マンチェスター大学科学学部で日本語講師。1992年、リヴァプール大学でMA取得。1997年、マンチェスター大学でMPhil取得。1999年から2006年までグラズゴー大学客員研究員。19世紀イギリス文学研究者。『エリザベス・ギャスケル 孤独と共感』(共著、開文社出版、2009年)の他、エリザベス・ギャスケル、ジョージ・エリオット、トマス・ハーディに関する論文多数。現在、英国と日本を往復している。
はじめに
第一章 スコットランドの田舎暮らし
家探し/ヴァレリィとの出会い/虹立つ村/ウィスラーとカーライル/私のガーデニングと薔薇と羊
第二章 マンチェスターでの暮らし
白い五月/母の訪問/冬の青い地球の影/ミケランジェロの原子と香しい塵/真紅の薔薇/
あとがき
(一部抜粋)