福岡の戦争遺跡を歩く

昭和20(1945年)6月19日夜、アメリカ軍による空襲は2時間ほど続いた。この無差別な空襲による死者・行方不明者は1000人超、被災者は6万人を超えた。福岡大空襲だ。奈良屋・冷泉・大浜。簀子校区の被害は特に激しく、死傷者の9割はこの地区。そして、この辺り一帯は焼け野原と化した。ほんの60数年前の出来事だ。現在では近代的なビルが建ち並び、空襲の跡を見出すのも困難になった。被災者の多くが亡くなり、人々から戦争の記憶も薄れてきた。そんな戦争のただ中で起きた事、戦争の記憶を、丹念に拾い集めたのが本書。著者自身の戦争体験加えながら、福岡市内に残る戦争遺跡を写真と交えて紹介。地図も付した。身近に残る戦争の記憶に触れ、平和を考える助けになれば。

著者略歴
川口 勝彦
カワグチ・カツヒコ
須藤 卓茂
スドウ・タクモ

福岡の戦争遺跡を歩く

A5判 並製/130頁
定価 1100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-87415-786-2
C0036
2010年9月発行

キーワード:
カテゴリー: 歴史・民俗