風流暮らし
花と器人生を豊かにする風流暮らしへの誘い。 著者略歴
- 福永 博
フクナガ・ヒロシ - 歴史や文化、伝統から学び、理解したものを継承しながら、社会や地域に必要なことが何かを考え、その上で、そこに住む人、使う人の立場に立った「建築と街づくり」を実践している。
- 田村 理恵
タムラ・リエ - アロマセラピー、アーユルヴェーダと茶道を通じて自然と調和する心地よい暮らしのセミナーを開講。デイ・ケア施設などで高齢者の心身ケアに携わる
はじめに
生け花と建築と街づくり
建築に生け花の手法を用いる
建物と建物の間に広場をつくる
花器との出会い
花と器
出会いと「花と器の十二カ月」
三瀬会の花いけ
風流暮らし
里山の孤独と歓び
三瀬の遊び
私の風流暮らし
風流暮らしの道具
花いけと三瀬の四季
冬 一月・二月・三月
春 四月・五月・六月
夏 七月・八月・九月
秋 十月・十一月・十二月
建築の美、花の美
その一
日本の建築は木と土の壁、屋根でつくられる。
花の組み合わせは二種類を基本とし、「すっきり」を重んじる
その二
建築は糸だるみで屋根を自然に溶け込ませる
花は自然のもつ緩やかな曲線を有効に用いる
その三
建築は良否を問わず、環境を作り続ける
いけ花においてまず重視すべきは、花と器の調和、そして場
その四
建築は光と影で時間と空間を表現する
光と影の美しさは花の楽しみを広げる
その五
建築をデザインする
花をデザインする
おわりに