日本国家の起原と天孫降臨

天孫は奴国から伊都国へと降臨した
日本誕生解明の鍵は「三種の神器」

「三種の神器」に類似した弥生時代の「勾玉・鏡・剣刀」が出土したのは、奴国では吉武高木遺跡(福岡市)、須久岡本遺跡(春日市)であり、伊都国では、三雲南小路遺跡・平原弥生古墳(糸島市)。これを舳に天孫降臨の謎を解く。
著者略歴
井手 將雪
イデ・マサユキ
1933年、福岡県に生まれる。平原遺跡の調査を行う原田大六氏と出会い、考古学を学ぶ。原田大六氏が亡くなったのち、平原弥生古墳調査報告編集委員として平原弥生古墳調査報告編集委員として『平原弥生古墳大日孁』(原田大六著)の製作に携わる。著書に『倭女王 大日孁墓』(近代文芸社)『日本国家の起源と銅剣・銅矛・銅戈・銅鐸の謎』(日本図書刊行会)がある。
目次

はじめに
第一部 日本国家の起源と実在した天孫降臨
第一章 『古事記』の天孫降臨以前の記録
『古事記』の「天孫降臨」以前の記録を知るために
第一のブロック 自然環境創世物語
第二のブロック タケハヤスサノヲと天照大神の物語
第三のブロック 五穀渡来物語
第四のブロック 人間のハヤスサノヲの命の活躍物語
第二章 『古事記』の天孫降臨を読む
天孫の誕生
問題1「天照大御神の実在」
問題2「天孫の天降りの実在」
猨田毘古神
問題3「をきし八尺勾玉璁・鏡・草那芸剣の実在」
第二章まとめ
第三章 天孫は伊都国へ降臨した
三種の神器と三種の宝物
三種の神器の歴史
王と王墓と三種の宝物
伊都国時代の三種の宝物を副葬する筑紫倭王の墓
第三章まとめ 天孫降臨の地は伊都国
第四章 天孫は、どこから伊都国へ降臨したのか
天孫は三種の宝物を持って降臨した
『古事記』の神代史は、喩え言葉と精神文化的表現で記述されている
伊都国時代よりも、古い三種の宝物がある祖神国
那国の3種の宝物
天孫降臨の現場の状況
第四章まとめ
第五章 天孫は那国から何故伊都国へ降臨したのか
伊都国と奴国
天孫(祖神)がいた奴国と、降臨の伊都国
総括と第五章のまとめ
第二部 平原王墓と国宝の大鏡について
原田大六先生と平原遺跡
天孫降臨の地の最後の王の墓
原田大六先生と中山平次郎先生の出会い
大鏡の発見
八咫の鏡の行方
天照大御神は男か女か
前原市は高天原だった
天岩戸と殯宮
須佐之男命について
原田大六先生とのお別れ
平原遺跡の報告書ができるまで
八咫の鏡の持っている意味
どこから天孫降臨してきたのか
おわりに
あとがき


日本国家の起原と天孫降臨

四六判 上製/234頁
定価 1760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-87415-902-6
C0021
2014年3月発行

キーワード:
カテゴリー: 歴史・民俗