穴があったら入りたい
コラム&エッセー著者 岸本 隆三
読売新聞からスポーツ報知と、40年に及ぶ記者魂がギュッと詰まったコラム83本を収録。
読売新聞からスポーツ報知と、新聞記者、新聞社生活は40年に及んだ。終わってみると、何ほどでもなかったと思わないではない。それでも、首にもならず、先輩、同僚、後輩から「ヘタだ」「分からない」と言われながら、原稿だけは書き続けてきた。その面ではラッキーであり、幸せだった。
時間はたくさんあるので、新聞記者時代のコラムと、紙面ではなかなか書けなかったことをコラムに絡めたエッセーとしてまとめた。
40年の間には、傲岸不遜な振る舞いで、あるいは厚顔無恥で、さらに無知蒙昧で取材先や周りを怒らせ、傷つけたことは少なくはなかった。自分では気付かなかったこともあるはずだ。振り返ってみて「穴があったら入りたい」と赤面することが多い。
この本を手に取っていただいた人が、一つだけでも面白いところがあったと思っていただければ、大変うれしい。
(本書「はじめに」より) 著者略歴
- 岸本 隆三
キシモト・リュウゾウ - 1951年、大分県姫島村生まれ。熊本大学法文学部卒業。1974年、読売新聞西部本社入社。佐世保、宮崎支局長、社会部長、編集局総務などを経て、スポーツ報知西部本社社長。2014年退社。