韋駄天の記

「西日本新聞」長崎県版で平成27(2015)年4月から平成29年12月までの2年半、120回にわたって連載された自伝的エッセイ「韋駄天の記」を書籍化。演劇界の鬼才が,長崎県松浦市での生い立ちから,17歳で上京して大学を中退,映画少年から演劇青年になり,劇団「空間演技」を結成し現在に至るまでの人生を描く
著者略歴
岡部 耕大
オカベ・コウダイ
劇作家・演出家。1945年,長崎県松浦市生まれ。1979年に「肥前松浦兄妹心中」で岸田國士戯曲賞を,88年に「亜也子」で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。1970年より劇団「空間演劇」を主宰するほか,今村昌平監督「女衒」など,映画・テレビドラマの脚本家としても活躍。日本劇作家協会元理事。神奈川県川崎市在住。
目次

黒澤作品を見つめ/書く、そう思った日/「兵隊手帳」に思う/老いとは譲ること/少年は妄想をする/反核訴えたゴジラ/円谷幸吉の故郷へ/憧れの日活スター/橋本忍を意識した/一両編成と健さん/女優とは優れた女/一本に賭ける/黒澤明監督の微笑/岡本監督への手紙/映画には思想あり/脚本家 タフさ必要/内田吐夢の男と女/演劇は芸術か否か/映画監督の統括力/「無告の民」を描く/楽しかった旅公演/連れ戻しに来た父/劇団同士の感情論/『麻雀放浪記』を読む/は違う晩年/夢と現実に揺れて/苛立ちの向こう側/歴史紡ぐ三本の木
(一部抜粋)


韋駄天の記

四六判 並製/256頁
定価 1980円(本体1,800円)
ISBN 978-4-86656-060-1
C0095
2019年11発行

キーワード:
カテゴリー: 文学・記録