人と自然にやさしい米づくり
絵・文 佐野 正幸
おじさんの田んぼにはいろんなお客さんが遊びにきます。
虫を友として、おいしい米をつくり続けるおじさんの1年
この本に出てくるおじさんと私とは、幼なじみの同級生です。
おじさんの無農薬の米づくりの長年の苦労や喜びを記録に残すのが幼なじみとしての私の仕事ではないかと考えました。
故郷の美しい風景の中で悪戦苦闘しながら長年理想の米づくりを続けたおじさんを(時には自然標準時の彼にイラつきながら)春の種まきから収穫まで一年間追い続けました。
私も米づくりはできないので、せめてこの本を読んだ方々、特に子供たちにこんな米づくりがあるのだと知っていただき、いつの日か誰かが安全で人や自然に優しいこの米づくりを日本中に広めていただけたらと願いながら、この本を作りました。
(本書「あとがき」より抜粋) 著者略歴
- 佐野 正幸
サノ・マサユキ - 1953年福岡県築上郡築城町(現・築上町)の山間部に生まれる。生まれた時から周りは農家の子供ばかりであった。実家も兼業農家として一時期米づくりをしていたので、わずかに米づくりの手伝いをした記憶がある。 大学卒業後苅田町に勤め、退職後農業塾で野菜づくりを3年間学び、楽しみながら作った野菜を周りの人に進呈。 若い頃から写真は趣味で撮っていたが、この本を作るにあたり、66歳にして絵を始める。 共著に『豊前国英彦山 その歴史と信仰』(海鳥社、2016年)がある。