大地のかたち Stone

池松一隆作品集

2009年11月、田川市美術館にて開催された個展の展示作品約60点を全て収録。「彫刻を志して今日に至りましたが、はたして創り出した「もの」が彫刻と呼べるのか。生きてきて、何かを感じ、創りたいという思いが石や金属に自分を向かわせてきました。ただそれだけのことのように思えます」(本文より)「池松一隆は私の知るところ、今日、福岡県はもとより九州一円で尤も活発に制作し発表し続けている優れた彫刻家の一人だと思う。その彫刻は石や金属を使ったいわゆる抽象彫刻だが、若き日から一貫した追求ぶりで、もちろん歳月と形も技術も進化し一層重厚さや深みを加えているが、どの作品も一見して池松彫刻と分かるほど個性的である。私は彼の作品に内蔵する壮大厳粛な形や力の凝縮を感ずるのである。」(田川市美術館長・美術評論家 谷口治達氏)

著者略歴
池松 一隆
イケマツ・カズタカ
1945年、福岡県生まれ。1974年、愛知県立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。1977年から椿近代画廊(東京)で個展開催(6回)、1978年から日本金属造型作家展(東京)出品(7回)、1981年に福岡教育大学に赴任、1990年から教育学部学部美術科教授。2009年退職。田川市美術館で退任記念・池松一隆彫刻展を開催。平成21年度福岡市文化賞を受賞。福岡教育大学名誉教授

大地のかたち Stone

A4判 並製/143頁
定価 3300円(本体3,000円)
ISBN 978-4-87415-747-3
C0071
2009年10月発行

キーワード:
カテゴリー: 美術