福岡県地理教育実践史 戦前編

社会認識形成の視点から見た

戦前期にも「社会を科学する」児童はいた。「教育県」と謳われた福岡県において、明治・大正期に行われていた初等地理教育の実践の中に、科学的な社会認識形成の萌芽・胎動が存在していた。『福岡県教育会々報』、『大牟田市案の教育』他、貴重な資料を精査・駆使し、「社会科教育における戦前・戦後の断絶」という定説に挑んだ、稀にみる労作。本書は、社会認識形成の視点を中核において地理教育実践史を著述したもので、その先駆的研究内容とその緻密さに圧倒される。本研究においては、我が国の地理教育実践史を検討すれば、社会科教育前史としての内容が検証できるとの仮説の下に進められた。それが仮説として次のように明示されている。〈仮説〉「学制」頒布時から「戦前教育令」公布時までの福岡県地理教育実践の中に「科学的な社会認識」形成の萌芽・胎動が存在した。それらは社会科教育前史として意味づけることができる。そして、研究成果として、社会科教育前史としての時期区分を提示している。この時期区分は貴重な成果として、地理教育研究史に残っていくと判断している。(兵庫教育大学大学院教授・岩田一彦氏 序文より)

著者略歴
祇園 全禄
ギオン・ゼンロク

福岡県地理教育実践史 戦前編

A5判 上製/569頁
定価 8100円(本体7,500円)
ISBN 978-4-87415-746-6
C3037
2009年11月発行

キーワード:
カテゴリー: 教育
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