循環から地域を見る
自然循環型地域社会のデザインに向けて人間社会と自然、都市と農山村、資源と廃棄物 失われた「環」を取り戻す。ごみや資源の問題を、地域環境の保全という観点から捉えなおす。廃棄物処理場、都市の消費生活、林業・農業の持続性の問題。物質の流れを遡る中で見えてきた課題とは。
著者略歴- 近藤 加代子
コンドウ・カヨコ - 九州大学大学院芸術工学研究院環境・遺産デザイン部門准教授(持続社会マネジメント・環境経済)、工学博士。主著:On the influence of spare time and life habits on environmentally conscious behavior: practical knowledge and practical action、 Journal of Environmental Information Science、Vol.35、 No.5、 2007(共著);「都心部小学校の園芸活動における自然教育の意義と役割 都市的環境と田園的環境における小学生比較調査から」『日本建築学会環境系論文集』第601号、2006年(共著)
- 谷 正和
タニ・マサカズ - 九州大学大学院芸術工学研究院環境・遺産デザイン部門准教授(国際開発援助・環境人類学)、Ph.D。主著:『村の暮らしと砒素汚染 バングラデシュの農村から』九州大学出版会、2005年;Contemporary marketing and consumer behavior、 Sage、 Thousand Oaks、 1995(分担執筆)
はじめに
第1章循環型社会を地域で考える
第2章物質循環と廃棄物から地域を見る
第3章廃棄物処理場問題と地域
第4章都市におけるごみ問題
第5章地域循環型社会の形成に向けた森林・林業セクターの役割
第6章環境保全型農業と地域循環
第7章バイオマスエネルギーとエネルギーの地域自給
第8章新しい地域社会圏の創造を目指して
あとがき
執筆者および執筆分担