玄洋社・封印された実像
著者 石瀧 豊美
初版『玄洋社発掘 もうひとつの自由民権』の刊行から30年。玄洋社研究第一人者による、その後の研究成果を盛り込んだ、今なお歴史の闇に没したままの玄洋社像を確定する増補決定版。巻頭に書き下ろし「1今なお、虚像がまかり通る玄洋社」を置き、「3 玄様社の周辺」に「中野正剛『戦時宰相論』と発禁処分」を加え、「朝日新聞」東京本社版掲載の「戦時宰相論」を付載。「玄洋社関係史跡一覧」では、福岡都市圏を中心に玄洋社にまつわる史跡を紹介。巻末に玄洋社社員名簿(延べ630名)を収録した。民権政社として出発した玄洋社が、何故「大アジア主義を標榜する国家主義団体」とみなされるようになったのか。玄洋社を有名無名の群像として捉え、その運動史を初めて明らかにした。
著者略歴- 石瀧 豊美
イシタキ・トヨミ