古写真・資料でみる 松永安左エ門と福岡の近現代史

2021(令和3年)は、戦後9電力体制の主導役としても知られる「電力王」松永安左エ門の没後50年にあたります。
これまで松永に関する書籍や小説は、本人筆の自伝を含めて多数ありますが、福岡市および北部九州での松永の活動や功績については断片的な記載しかありません。
今回は筆者個人が永年収集してきた松永に関係する古写真・資料や西日本鉄道所蔵資料などを1冊にまとめました。
著者略歴
益田 啓一郎
マスダ・ケイイチロウ
昭和41年大分県生まれ。九州デザイナー学院卒業。合資会社アソシエ運営の傍ら、アンティーク絵葉書研究や近代写真資料の掘り起こしをライフワークとする。また、福岡・冷泉地区自治連合会記録係として「冷泉のあゆみ?まちづくり戦後史」を執筆編纂。同誌のWEB版は第14回マイタウンマップ・コンクールにおいて優秀賞を受賞した。地域近代世相史の取材編纂や博物館等の企画展示も手がける。著書に「ふくおか絵葉書浪漫」「美しき九州?『大正広重』吉田初三郎の世界」(いずれも海鳥社)などがある。博多カレンダー委員会委員、日本絵葉書会九州支部幹事、日本国際地理学会会員、福岡市西区まるごと博物館推進会会員。
目次

(カラー口絵)
福岡から電力王への軌跡
松永記念館(壱岐市)

はじめに
第一章 若き日の松永安左エ門(年表)
第二章 福博電気軌道(明治末~大正初期)
第三章 九州電灯鉄道(大正2~大正9年)
第四章 九州鉄道と沿線開発(大正後期~昭和初期)
第五章 ターミナル開発と岩田屋(昭和10年代)
第六章 大牟田延伸と幻の計画(昭和10年代)
第七章 九電力体制と福岡の戦後(昭和20年代)
第八章 松永安左エ門が遺したもの

著者プロフィール
益田 啓一郎 (マスダ ケイイチロウ) (著)
1966 年大分県生まれ。アーキビストとして活動中。ゼンリン子会社を経て2000 年に独立後、社史・地域史の執筆、編集に携わりながら10 万点超におよぶ古写真・絵葉書などの古資料を収集してきた。近年は西日本鉄道創立110 周年史テーマ史「天神発展史」の執筆、「にしてつWeb ミュージアム」企画監修も担当。博多・冷泉地区まちづくり戦後史、博多祇園山笠「西流五十周年史」など、地域の近現代史の記録活動も多い。NHK「ブラタモリ」や、FBS「めんたいワイド」ひと駅ノスタルジーなど、テレビ番組や映画、舞台などの時代考証、LOVE FM「九電グループpresents 歴史ロマン街道」企画も担っている。著書に「ふくおか絵葉書浪漫」「伝説の西鉄ライオンズ」「美しき九州~大正広重・吉田初三郎の世界」など。
※アーキビスト(Archivist)=文化、産業的な価値ある資料を集め、それらを意義付けしながら活用する人材のこと。


古写真・資料でみる 松永安左エ門と福岡の近現代史

A5判 並製/96頁
定価 1650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-86656-108-0
C0023
2021年10月発行

キーワード:
カテゴリー: 歴史・民俗