15歳までの必修科目

非行臨床と学校教育の現場から
「学ぶこと」の先にある「生きること」

学校の教育は、「働くこと」「生きること」を意識したリアリティある授業をどこまで展開できているだろうか。少年犯罪・おちこぼれ・学級崩壊から授業展開の悩みまで、現場に即した具体的な例を挙げ、制度改革を含めた教育再生を提言する。
少年鑑別所における矯正現場のプロが綴る、学校教師・教育関係者必携の書
著者略歴
高木 清
タカギ・キヨシ
1950年生まれ。福岡市在住。元京都少年鑑別所次長。著書に『非行少年の世界と周辺』(太陽出版、2008年)がある。
目次

非行から見える教育
教師に知っておいてほしい非行のこと
捕まる危険を冒してまでなぜ悪いことをするの?/非行化と非行利得/おちこぼれ/非行への分かれ道/仲間意識と集団非行/いじめについて/少年事件のこと/十四歳になっているか、なっていないかで事件の扱いが異なる/生徒を預かり教育してくれるところはないの?/警察、家庭裁判所、少年鑑別所、保護司、弁護士
家庭のこと
家庭とは/ひとりぼっちの家族画/家庭における情緒安定化と社会化の機能/非行を出さない家族とは
ぐれている君たちへ
授業/大海原の漂流者/おちこぼれとは/学歴に代わるもの/生まれ変わる—仕事/ソーシャルスキル/お金の話/性関係/入れ墨の代償

学校教育現場の処方箋
学校の今
生徒の幼さ/根負け/基本的なしつけ/権利と義務/授業の風景/若手教師への助言/違和感/生徒による教師評価/ある日の出来事から/注意・指導にあたって
現場あれこれ
問題生徒の対応/暴力と護身/授業についていけない生徒たち/個別的授業/発達障害へのつぶやき/中一ギャップ/教師冥利
学校教育を考える
おちこぼれをひとりでも少なく/「学ぶこと」の先にある「生きること」/私の中学校教育モデル案/心理学的アプローチ/習熟度別授業/教師研修の充実—ロールプレイを取り入れた一例/生徒指導/部活動/地域住民の関与/あらためて学校とは、教師とは/義務教育改革

付録 講話より
十四歳の君たちへ/平和学習
あとがき


15歳までの必修科目

四六判 並製/192頁
定価 1760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-87415-915-6
C0036
2014年9月発行

キーワード:
カテゴリー: 教育