佐賀学ブックレット8

青年藩主 鍋島直正

天保期の佐賀藩
弱冠17歳で藩主の座に就き、ただちに藩政改革に着手。迫り来る欧米列強に備えるため軍備を増強したほか、西洋の科学技術を熱心に導入し、佐賀藩を幕末の雄藩に成長させた第10代佐賀藩主鍋島直正。藩主就任当初からつきまとう、この「改革者」のイメージは果たして真実なのか。 本書では、「請御意」「鍋島夏雲内密手控」などの史料を丹念に繙き、藩主就任当初から直正を改革者とする評価を再検討。天保年間(1830〜1844年)に絞り、直正が目指していた佐賀藩の姿を明らかにする。
著者略歴
伊藤 昭弘
イトウ・アキヒロ
1971年生まれ。佐賀大学地域学歴史文化研究センター准教授。副センター長。(佐賀大学「交流」プロジェクト代表)
【主要業績】
『藩財政再考――藩財政・領外銀主・地域経済』(清文堂、2014年)
「近世後期の藩領国における資本循環構造と藩財政」(『歴史学研究』885、2011年)
『古文書にみる鍋島直正の藩財政改革』(佐賀大学地域学歴史文化研究センター、2015年)

青年藩主 鍋島直正

A5判 並製/102頁
定価 1100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-86656-066-3
C0021
2020年3月発行

キーワード:
カテゴリー: 歴史・民俗