うれしかった言葉、悲しかったことば
難病のわが子と生きるお母さんたちの声大切なのは、「知る」こと。あなたの言葉が、病を抱えた人を、その家族を、友人を、そしてあなたの大切な人を傷つけてしまわないように。難病の子をもち、小児科病棟で生活をする母親たちにアンケート調査。小児医療だけにとどまらず、現在の医療現場の問題点、医療や看護に携わる人たち、そして私たちの「こころ」が問われる。「『がんばって』は、深夜2時間おきに起きて、子どもの世話をし、食欲がないからと必至でわが子の好物を準備する母親には、『まだやれることがあるでしょう』という責めの言葉になり、また何気ない「だいじょうぶ?」が、点滴を踏まないように細心の注意を払いながらわが子と同じベッドに寝起きしている母親には、フッとやさしく肩に手を置かれた感覚となって残る言葉になるのです」(本書「あとがきにかえて」〔岩崎瑞枝著〕より〕
著者略歴- 麦の会「声だより」編集委員会
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