著者の上野英信に対する敬愛と情に心うたれる1冊でした。専制君主たる夫にかしずくようでいて、その豊かな心と文才を失わないしたたかさ、しなやかさにもまた感動しました。それとともに闘士たる上野英信の屈折した家族への想いも伺い知れる興味深い書でした。