古代史の謎に挑み続けた男の孤高の一生を描く。日本古代史のカオスに、溶鉱炉より熱い情熱で、戦士のように立ち向かうのだ。だるまのように七転八倒し、石ころのように沈黙して。遂に欠史天皇の和風謚号の意味を突き止めたとき美しい「大和ことば」から真実が流れ出す。古代史研究家の自伝的小説