西鉄ライオンズとその時代

ボクらの最強ヒーロー伝説

野球が、町が、人が熱かったころ。西日本鉄道の秘蔵写真で見る野武士集団の軌跡。福岡を本拠に5度のリーグ優勝、日本シリーズ3連覇、そして昭和33年は3連敗から奇跡の逆転4連勝を成し遂げ、「日本プロ野球史上最強軍団」と言われた西鉄ライオンズ。さまざまな伝説を生み、いまも語り継がれるその魅力を、当時のエネルギーを伝える写真とともに振り返る。半世紀前の町と人々の熱狂がよみがえる。

著者略歴
益田 啓一郎
マスダ・ケイイチロウ
昭和41年大分県生まれ。九州デザイナー学院卒業。合資会社アソシエ運営の傍ら、アンティーク絵葉書研究や近代写真資料の掘り起こしをライフワークとする。また、福岡・冷泉地区自治連合会記録係として「冷泉のあゆみ?まちづくり戦後史」を執筆編纂。同誌のWEB版は第14回マイタウンマップ・コンクールにおいて優秀賞を受賞した。地域近代世相史の取材編纂や博物館等の企画展示も手がける。著書に「ふくおか絵葉書浪漫」「美しき九州?『大正広重』吉田初三郎の世界」(いずれも海鳥社)などがある。博多カレンダー委員会委員、日本絵葉書会九州支部幹事、日本国際地理学会会員、福岡市西区まるごと博物館推進会会員。
和田 博美
ワダ・ヒロミ
昭和12年鹿児島県生まれ。大分県臼杵高校卒業後、昭和30年西鉄ライオンズに入団。翌31年に頭角を現し、同年から始まった日本シリーズ3連覇に貢献。稲生和久投手との黄金バッテリーで知られ、全盛期のライオンズで正捕手を務めた。昭和47年、西鉄ライオンズの球団譲渡とともに現役引退。オールスターゲーム出場5回、37年には自己最高打率3割2分5厘を記録するなど、俊足好打の保守として活躍。完全試合の保守を2度。ノーヒットノーラン時の保守を2度務めた。現役引退後もライオンズ一筋で平成4年までコーチ・二軍監督を歴任し、秋山幸二など西武ライオンズ全盛期の選手たちを育てた。その後も阪神の二軍監督などを歴任し、現在も社会人野球の顧問を務める。
目次

はじめに
和田博美球団誕生から初優勝まで 1950-1954
コラム 栄光を共有したとき 長谷川法世
島原キャンプ・激励の夕べ 1954-1960
コラム 島原キャンプとクラブの「型付け」 江頭重利
日本シリーズ初制覇 1955-1956
コラム 私とライオンズの五十七年(1) 久保歩
最強・野武士軍団 1957
コラム 裏方として、苦楽をともにした日々 今泉京子
奇跡の大逆転三連覇 1958 
コラム 逆境を幸運に変えた現役時代 河野昭修
平和台の青春 1985-1962
コラム 私とライオンズの五十七年(2) 久保歩
最後のリーグ優勝 1963-1972
終わりの言葉にかえて 益田啓一郎


西鉄ライオンズとその時代

B5判 並製/159頁
定価 2750円(本体2,500円)
ISBN 978-4-87415-719-0
C0075
2009年4月発行

キーワード:
カテゴリー: 生活・実用