消えた子ども社会の再生を

国分アンビシャス広場12年の軌跡
福岡県が独自に行っている「青少年アンビシャス運動」の推進で中心的役割を果たし、12年間にわたって地域の「おっちゃん」として子ども達と直接関わり、取り組んできた藤田氏の実践とそこから見えてきた知見をまとめたものである。アンビシャス運動とは子ども達に様々な体験をさせることにより、夢と志を持った意欲的な子ども達を育もうという県民運動である。その最大の特徴は、問題が起こってから解決に向けて取り組む「後追い型」ではなく、むしろ子どもの持つ成長・発達の可能性を大きく伸ばすことに力点を置いた「プラス志向」の青少年健全育成運動というこである。そして、この運動の中心的な取り組みの一つが「アンビシャス広場」の活動であった。それはいわば「巣ごもり」している子を家から出し、本来の生活を取り戻そうという試みである。
地域の子ども社会の中で繰り広げられる仲間との豊かな遊び体験は、子ども達の成長に欠くことのできない「栄養素」である。教職関係者はもちろんのこと、地元のボランティアなど、子ども達と関わる全ての方に本書が助けとなれば幸いである。(本書より抜粋)
著者略歴
藤田 弘毅
フジタ・コウキ
1943年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業後、福岡県庁入庁。2001年、生活労働部長を最後に退職。その後、福岡県立福岡勤労青少年文化センター(ももちパレス)館長、株式会社久留米リサーチパーク代表取締役を歴任。現在、県庁在職時から続けている国分アンビシャス広場での子ども社会再生に取り組みながら、2003年に設立した福岡県和ごま競技普及会の会長を務める。

消えた子ども社会の再生を

A5判 並製/200頁
定価 1650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-87415-882-1
C0095
2013年4月発行

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カテゴリー: 文学・記録