元号「令和」と万葉集

読むとちょっと難しい「梅花の歌」序文をわかりやすく丁寧に解説したハンディな1冊。「令和」の出典とされる「梅花の歌」序の解説,当時の時代背景や東アジアとの関わりや,なぜ「梅花」なのかを中国文学と大宰府の歴史とともに繙いてゆく。中西万葉学の学徒がやさしく語る元号「令和」論。
著者略歴
東 茂美
ヒガシ・シゲミ
1953年、佐賀県伊万里生まれ。成城大学大学院博士課程終了。博士(文学)。現在、福岡女学院大学人文学部教授。著書に『大伴坂上郎女』(1994年、笠間書院)、『東アジア万葉新風景』(2000年、西日本新聞社)、『山上憶良の研究』(2006年、翰林書房)、『万葉集の春夏秋冬』(2013年、笠間書院)などがある。
目次

令和と号す はじめに/「梅花の歌」の序文/「天平」への改元/東アジアを視野にして 憶良の場合/東アジアを視野にして 旅人の場合/天平二年の「梅花の歌」宴の意味/「梅花の歌」序文と「蘭亭序」/なぜ梅花をうたうのだろうか/中国文学に梅詩あり/大宰府という辺塞の文学/「梅花の歌」の序文が語りかけるのは/「促膝」とは何か/むすびにかえて―「令和」に祈る―


元号「令和」と万葉集

四六判 並製/112頁
定価 1430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-86656-068-7
C0095
2020年3月発行

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カテゴリー: 文学・記録