凍てついた言葉を解き放て!「父と子、母と子の身近過ぎる病理ってあるよね。家族という空間こそが、不平等の中心であり、強制と暴力が正当化される空間なんだ」-堤隆夫の詩の言葉は「慈しみの知性が内包する体温」の癒しと希望である。予期しえなかった近代の閉塞した時代-ポスト・モダンにおける新しい詩集の誕生である。(九州歯科大学教授・木村光孝)