地雷原の子どもたちと共に
カンボジア地雷撤去キャンペーン活動の記録著者 大谷 賢二
対人地雷は敵を殺す事よりも、怪我をさせることを目的とした残虐性。一度埋められた地雷は地表から分からない上、半永久的に動作し続けるという残存性。兵士・民間人、大人・子供、男女の区別無く攻撃する無差別性から「悪魔の兵器」と呼ばれている。アジアで最も地雷被害の多い国、カンボジア。国内に埋設されている地雷の数はおよそ400万~600万個。毎日何の関係のない人たちが被害にあっている悲惨な現実。その地雷と地雷・不発弾を取り除き、学校を建設。ラジオ放送で地雷について伝え、被害者への支援と自立を呼びかける。カンボジアの未来を担う子供たちのために。悪魔の兵器・地雷と戦い続けた14年の軌跡。
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- 地雷原の子どもたちと共に
著者略歴
- 大谷 賢二
オオタニ・ケンジ - 1951年福岡市生まれ。福岡県立福岡高校、九州大学法学部卒。在学中よりベトナム反戦・日中友好運動に取り組む。日中国交回復、平和友好条約締結の運動のなかで日中友好学生訪中団副団長として訪中。以降、約35年間に90数カ国を訪問。カンボジアで多くの地雷被害者に出会い、地雷問題の深刻さに直面し、帰国後カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)を設立。現在、代表として、世界の地雷廃絶運動を推進している。一方、本業のイベント業を活かし日本初のパラグライダーのインストラクターとしてアジア大会、日本選手権などを企画・運営、また青年会議所メンバーとして「アジア太平洋こども会議in福岡」に企画参画(日本イベント大賞奨励賞受賞)。また、NPO法人 福岡歴史研究会の理事長として地元福岡の歴史の掘り起こしにも取り組んでいる。
はじめに 悪魔の兵器・地雷
自分の目で見て感じる旅
地雷原の村の学校建設
地雷被害者の心を解き放つ
貧困と病、障害
被害に遭った子どもたち
リクエストに応えて
夢をつなぐ中学校建設
さらに広がる支援の輪
ひとりひとりの思いが地雷をなくす
あとがき
資料(CMC東北事務局・相庭博産からの手紙)
(一部抜粋)