平成日本歩き録

入会と環境保全
法は環境を守れるのか。 ダムや産廃処理場、原子力発電所・・・・昭和40年代以降繰り返されてきた開発=環境破壊。それを防ぐ武器としての入会権の行使。ふるさとの自然を守るために戦った人の声や、各地に受け継がれる文化・風習など、現地を歩き続けた約50年を綴る。
著者略歴
中尾 英俊
ナカオ・ヒデトシ
1924年9月10日生まれ。1949年、九州大学法学部卒業。佐賀大学文理学部教授を経て1969年、西南学院大学法学部教授。1995年、定年退職。1997年弁護士登録し、福岡市内の弁護士事務所に勤務。現在、西南学院大学名誉教授、中国吉林大学客員教授。法学博士。著書に『入会林野の法律問題』(勁草書房、1969年)、『日本社会と法』(日本評論社、1994年)、『アジア・ヨーロッパ歩き録』(勁草書房、1990年)、『東アジア行く旅』(海鳥社、1999年)、『村からのたより 入会・家族・生業―変わる村々の記録』(海鳥社、1999年)、『入会権 その本質と現代的課題』(勁草書房、2009年)がある
目次

はしがき
昭和の記録―そして後日記
日本最北の地―九人の乙女とさようなら 北海道稚内市 昭和三十九年九月
平成日本歩き録
原発を拒否した町―誰も使うことができない土地 新潟県西蒲原巻町(現新潟市) 平成十五年一月
温泉をダムで沈めるなーやんばダムの行方は? 群馬県吾妻郡長野原町 平成十九年十一月
村からのたより 後日譚
風力発電と保安林 福岡県三方郡美浜町新庄 平成二十一年一月
(一部抜粋)


平成日本歩き録

四六判 上製/274頁
定価 2640円(本体2,400円)
ISBN 978-4-87415-859-3
C0095
2012年9月発行

キーワード:
カテゴリー: 社会