コラム◎ 大濠の季節 補遺 勝瀨志保

雨水 うすい 2月18日

 今年は天気がめまぐるしく変わり、何日かおきに冷たい雨が降る。だからなのか、春に先駆けてまず咲くはずのマンサクがちょっと遅くなった。ウメとほぼ同時に満開を迎えそうだ。しかも落葉低木だというのに、枯れて薄茶に変色した葉が冬を越してもまだしがみついている。防寒の役割で木枯らしから花芽を守ったのだろうか。普段ならば裸の幹に色鮮やかな黄色の花が目立つはずなのに、枯葉がおおい被さっているので、満開に気付かずに人が通り過ぎて行く。

葉隠れマンサク


 一方、ウメは大勢の人を呼ぶ。特に舞鶴城の梅園は天気さえ良ければ連日の人出、カメラ片手の老若男女が押しかける。じっとしてればまだ少し肌寒いのだけれど、ウメの木の下で甘い香りに包まれて弁当を広げる人も多い。誰もがやっぱり春が待ち遠しく、ウメの便りを耳にすると、居ても立ってもいられないという体で、青天井に出て来てしまうのかも知れない。

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