芝居小屋から
武田政子の博多演劇史3代続いた芝居どこ(芝居小屋)との関わりを通し、明治・大正・昭和の博多の演劇を綴る。芝居小屋の空気、興行の仕方、劇場の変遷、芝居の面白さ……。時代と芝居を切り結ぶ貴重な証言。 著者略歴
- 武田 政子
タケダ・マサコ - 明治44(1911)年、福岡市に生まれる。昭和3(1928)年、福岡高等女学校卒業。昭和7(1932)年、東京女子師範学校卒業。福岡女学院に教諭として着任。昭和13(1938)年3月退職し、大博劇場の経営を担う。昭和21(1946)年、福岡女学院 に復職。昭和47(1972)年3月退職。平成15(2003)年12月10日、92歳で亡くなる
- 狩野 啓子
カノ・ケイコ - 昭和22(1947)年、大分県生まれ。九州大学大学院文学研究科(国語学国文学専攻)修士課程修了。筑紫女学園短期大学を経て、現在、久留米大学文学部特任教授、久留米大学名誉教授。専門は日本近代文学・比較文学。主な著作に『石川淳研究』(共著、弥生書房)、『短編女性文学 近代』(共著、おうふう)、『西日本女性文学案内』(監修、花書院)などがある。
- 岩井 眞實
イワイ・マサミ - 昭和34(1959)年、奈良県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程(芸術・演劇)終了。福岡女学院大学教授を経て、現在、名城大学教授。専門は演劇学・近世文学。主な著作に「身体への視点」(『岩波講座 歌舞伎・文楽』)、「博多興行史 明治編(一)〜(十)」(「歌舞伎 研究と批評」武田政子、狩野啓子との共同執筆)、翻訳に『クローサー』『ハワード・キャッツ』『ディーラーズ・チョイス』(いずれも海鳥社)などがある。