『古事記』、『日本書紀』から題材をとり、やまとの国の揺籃期へと誘う連作歴史小説。倭建(やまとたける)を描く表題作のほか、「秋山艶」、「結松の歌」、「山吹清水」などを収める。二千年の時を超え、鮮やかに甦る古昔の群像。