「蒙古襲来絵詞」を読む
著者 大倉 隆二
「絵詞」の成立はいつか、描いた絵師は誰か、後世の改竄はあったのか。そして、竹崎季長は何を意図したのか。「蒙古襲来絵詞」をめぐる謎を解き明かす。【絵・詞〈原文・現代語訳文をすべて掲載】「蒙古襲来絵詞」や竹崎季長に関する直接的な史料は、本書で取り上げただけのわずかなものでしかないが、これだけでも現代誤訳するのは至難の業であった。これまで全訳したものがなかったゆえんであろう。浅学の筆者の手に負える作業ではないと思いつつも、敢えて全訳に挑戦してみた。何よりもまずは全文をお目通しいただいたうえで本論及び諸書をお読みいただくと、「蒙古襲来絵詞」や竹崎季長について、あるいは蒙古襲来に関する歴史的事象について様々な問題にお気付きいただけると思う。(本書「まえがき」より)
著者略歴- 大倉 隆二
オオクラ・リュウジ