筑豊炭田に生きた人々 近代編

望郷への想い

「炭鉱」とは何だったのか。筑豊からヤマの灯が消えて三十余年。かつて石炭は、産炭地としての地域形成を促し、北九州工業地帯の発展を支え、日本の近代化の推進力となった。筑豊地域社会の歩みとそこで培われた独特の風土と文化を、庶民生活の観点から問い直す試み。「本書は、『産炭地筑豊』の意味をその〈形成、発展〉の段階で概観的にまとめている。そして、特異なのは『産炭地筑豊』の中の、曾祖父の来住に始まる工藤さんの故郷二瀬と先祖の動向に焦点の一つを当てようとする意識が強いことである。(略)この問題意識は強烈であり、多くの共感を呼び起こすのではと推量している」(「刊行に寄せて」より)

著者略歴
工藤 瀞也
クドウ・セイヤ

筑豊炭田に生きた人々 近代編

四六判 並製/230頁
定価 1760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-87415-697-1
C0095
2008年10月発行

キーワード:
カテゴリー: 文学・記録