九州西瀬戸郷村史料集1

豊後国国東郡庄屋文書

新涯村 下岐部村 小原手長
近世の国東地方は豊後杵築藩、肥前島原藩の飛地、日向延岡藩の飛地、幕府領などが複雑に入り組んでいる。この地の庄屋文書9編の原文と書き下し文を収録する。

近世の国東地方は、豊後杵築藩のほか、肥前島原藩の飛地、日向延岡藩の飛地、幕府領(御料=天領)などが複雑に入り組んでおり、これがこの地方の歴史に相互にどのように影響し、また、その展開にどのような特徴を有しているのか等々、きわめて興味ある課題が山積している。ところが、豊後は小藩に分立していたために、まとまった近世史料は案外と少なく、とくに、幕府領については、藩政史に比べて研究も立ち後れている。本書は、そうした九州の幕府領研究にとってきわめて重要な史料となるであろう。
(本書「近世前・中期の国東 解題にかえて」より)
著者略歴
森 猛
モリ・タケシ
1945年、宮崎県南那珂郡(現・串間市)に生まれる。日本史専攻。平成3年から、古文書古記録研究会講師。大分県別府市在住。
目次

近世前・中期の国東 解題にかえて 森猛
1 寛文二年四月二十二日 豊後國々東郡 竹田津手長之内新涯村田方●竿帳[伊美家文書]
2 延享三年二月 豊後国國東郡 下岐部村銘細帳 扣[有長家文書]
3 宝暦五年四月 豊後国國東郡 下岐部村銘細帳[有長家文書]
4 宝暦五年四月 豊後國国東郡 下岐部村銘細帳 扣[有長家文書]
5 宝暦十一年 新涯村 音右衛門 御料御巡検様一件 写[伊美家文書]
6 寛政元年五月 西国筋郡代揖斐造酒助(敬正・政恒)質素倹約心得・道中往来御定写[伊美家文書]
7 享和元年 豊後杵築藩 小原手長庄屋山之口夫柄代米請取[平尾家文書]
8 文化弐年丑二月 庄屋栄蔵 油布院筋手余り地江戸表江願書扣書写[伊美家文書]
9 文化二年四月 新涯村 豊前国宇佐・豊後国国東郡村々明細書上帳[伊美家文書]


豊後国国東郡庄屋文書

B5判 並製/208頁
定価 3080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-87415-848-7
C3201
2012年12月発行

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カテゴリー: 歴史・民俗