豊前国英彦山

その歴史と信仰
平安時代後期の弥勒信仰によって英彦山に弥勒浄土の世界を再現するというその理念は、英彦山を一大宗教勢力に成長させた。今日まで続くその歴史をたどり、遺された文化財や自然をカラーで紹介する。天空の宗教都市の全貌。
著者略歴
長嶺 正秀
ナガミネ・マサヒデ
昭和26年(1951)、島根県に生まれる。福岡県苅田町役場に勤務。教育委員会技術技師として文化財の調査、遺跡、古墳の発掘調査に携わる。苅田町教育委員会編『厚葬の時代Ⅰ』(秋の特別展示録、2009年)、苅田町教育委員会編『律令時代と豊前国』(秋の特別展示図録、2010年)などの企画制作を担当。
佐野 正幸
サノ・マサユキ
1953年福岡県築上郡築城町(現・築上町)の山間部に生まれる。生まれた時から周りは農家の子供ばかりであった。実家も兼業農家として一時期米づくりをしていたので、わずかに米づくりの手伝いをした記憶がある。 大学卒業後苅田町に勤め、退職後農業塾で野菜づくりを3年間学び、楽しみながら作った野菜を周りの人に進呈。 若い頃から写真は趣味で撮っていたが、この本を作るにあたり、66歳にして絵を始める。 共著に『豊前国英彦山 その歴史と信仰』(海鳥社、2016年)がある。
目次

刊行によせて 高千穂秀敏(英彦山神宮宮司)
第一章 豊前国英彦山の環境
英彦山の位置と環境
英彦山・犬ヶ岳山系の地質
第二章 修験の軌跡と彦山の修験道< 修験の成立過程
修験道霊山と弥勒思想
宗教拠点と政治的都市の狭間、その後の彦山
第三章 英彦山の概史
英彦山要録
古代の彦山
鎌倉・室町時代の彦山
彦山と戦国動乱
江戸幕府と英彦山
幕末から明治初期の英彦山
その後の英彦山
第四章 英彦山の遺宝
英彦山の史跡
英彦山の四十九窟と守護神
英彦山四土結界内の建造物を中心として
英彦山の名勝(庭園)
英彦山の宝物と遺宝
英彦山の遺宝が語るもの
英彦山の交流史ー海を越えた交流
第五章 鎮西英彦山の自然遺産
国定公園英彦山・耶馬渓
英彦山の巨樹と名花


豊前国英彦山

A5判 並製/192頁
定価 2200円(本体2,000円)
ISBN 978-4-87415-979-8
C0021
2016年8月発行

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カテゴリー: 歴史・民俗