「倭」の神々と邪馬台国
志賀島・宗像・八女著者 宮島 正人
これまでの邪馬台国論に多く見られるような、『魏志倭人伝』の細かい記述に固執したり、遺跡・遺物に必要以上に意味をもたせたりすることなく、従来軽視されてきた記紀をはじめ、神社の祭神や神事、民間伝承の検証を通し、古代日本の精神文化という視点から古代国家の起源を解き明かす全く新しい邪馬台国論。 著者略歴
- 宮島 正人
ミヤジマ・マサト - 高校教諭。昭和32年(1957)、北九州市生まれ。北九州市立大学文学部卒。大学在学中に筑紫磐井の乱を題材にした小説「叛乱」が第3回歴史文学賞候補作となる。主な著作に『海神宮訪問神話の研究』(和泉書院)、『古事記論集』(おうふう、共著)、その他記紀神話、風土記、万葉集等の上代文学及び民間伝承に関する論文多数。
第1章 安曇の原郷を訪ねて
第2章 倭とはなにか
第3章 阿曇王権神話の成立
第4章 倭国の大乱
第5章 筑紫君と邪馬台国
第6章 「大乱」以後の倭国
第7章 ミヌマからミナカタへ
第8章 伊都国の成立と展開
第9章 磐井の「反乱」の宗教史的意義
第10章 「女猟師」伝承と日神祭祀
第11章 南、邪馬台国へ