鯨鯢と呼ばれた男
菅原道真著者 東 茂美
無心に学問の道を歩みながら文章博士として学閥抗争をくぐり抜け、ついには宇多天皇の寵臣となり怒涛の出世を果たした菅原道真。その栄華と失脚、そして死後タタリ神から天満天神となり、唐へと海を渡ったとされる道真の生涯を詩歌とともに丹念に繙き、よりリアルな人物像に迫った渾身の作。 著者略歴
- 東 茂美
ヒガシ・シゲミ - 1953年、佐賀県伊万里生まれ。成城大学大学院博士課程終了。博士(文学)。現在、福岡女学院大学人文学部教授。著書に『大伴坂上郎女』(1994年、笠間書院)、『東アジア万葉新風景』(2000年、西日本新聞社)、『山上憶良の研究』(2006年、翰林書房)、『万葉集の春夏秋冬』(2013年、笠間書院)などがある。