鉄道再発見の旅

私が九州の鉄道を撮り続けて、そろそろ40年となります。今から40年前、昭和40年代の九州各地の国鉄路線ではまだまだ蒸気機関車が活躍し、筑豊をはじめ石炭搬出のためにはり巡らされた路線網もまだピークを保っていました。それから40年、この間だけでも、鉄道車輛たちは世代を引き継ぎ、多くの種類の車輛が去っていきました。国鉄は分割民営化、そして多くのローカル線が廃止され、第3セクター鉄道へと変化しました。(略)平成19年4月1日でJR九州発足満20周年を迎えた節目の年ですが、今も美しい九州の四季を走る現代の列車に乗って、ちょっと昔、さらに遥か過去へと、昭和から大正、明治時代の懐かしの旅に出発したいと思います。(略)なお、今回は九州北部地域を中心に取り上げ、特に私の地元となる福岡県を、縁深かった石炭遺産と併せ詳しく紹介しています。また、少しでも当時の思い出になればと、廃止線の現役時代や、かつての懐かしの車輛たちも可能な限り掲載しました。(本書「はじめに」より)

著者略歴
栗原 隆司
クリハラ・タカシ
1952年、福岡県生まれ。1970年、処女作「ドン急修学旅行列車東へ」を発表。1972年、東京写真大学(現・東京工芸大学)入学。1980-81年、真島満秀写真事務所在籍。以後、フリーカメラマン「旅ぐらふぁー」となる。1987年、日本鉄道写真作家協会加入。現在、福岡県太宰府市在住。著書に、『鉄道のある風景』、『九州・鉄道の旅』、『九州・花の旅』(以上、海鳥社)、『JR特急』(講談社)、『栗原写真館 鉄路叙情編』(交通新聞社)、『九州SL紀行』(ないねん出版)など多数。

鉄道再発見の旅

B5判 並製/136頁
定価 3080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-87415-648-3
C0072
2007年9月発行

キーワード:
カテゴリー: 鉄道