ボタ山のあるぼくの町

山口勲写真集

ヤマで生まれ ヤマで育ち ヤマで働き ヤマを撮り続けた ヤマの写真家 イサオちゃんのヤマ「仕事してる人、風呂に入っとる人、路地で赤ちゃんあやしてる人、それから遺体になって柩に入ってる人も全部自分の姿ですよ。」 【寄稿】本橋成一、姜信子、鎌田慧、栗原達男、森崎和江 「山口さんのさりげない視線が、いままでのプロの写真家には、けっして捉えることのできなかった、坑夫とその家族たちのワワッと弾けるような生きる歓びを、鮮やかに照らし出している。/ただ坑夫の生活は、家族と労働だけで終ることなく、必ずといっていいいほど悲惨な事故がとりつかれる。(略)山口さんの落涙し、冥福を祈る視線が、マスコミにでる事故写真とはちがう、家族の死を悼むものとしてある。「おれはあんたのこと、忘れんばい。あんたがこうして死んだこと、いつまでも覚えちょくけんな」山口さんのこの低い声の呼びかけが、この写真集を貫いている。」(本書、鎌田慧「壮大な弔い合戦」より)

著者略歴
山口 勲
ヤマグチ・イサオ

ボタ山のあるぼくの町

B5判 並製/160頁
定価 3080円(本体2,800円)
ISBN 978-4-87415-573-8
C0072
2006年4月発行

キーワード:
カテゴリー: 美術