時代を開いた唐津の先人

日本近代建築の父・辰野金吾、早稲田大学の基礎を築いた天野為之、唐津銀行創立者・大島小太郎ら、大きな業績を残した人々。
そして、この地で彼らに多大な影響を与えた高橋是清。
さらに、天才電気工学者・志田林三郎や日本最初の女性理学士・黒田チカ、東京女子医学校創立者・吉岡荒太ら
学問や教育、産業、社会に貢献した18人の足跡をたどる日本近代化の側面史。
著者略歴
宮島 清一
ミヤジマ・セイイチ
1950年佐賀県唐津市生まれ。京都大学理学部卒業、大阪大学理学研究科大学院卒業。理学博士。岡崎国立共同研究機構分子科学研究所助教授を経て、宮島醤油株式会社代表取締役社長に就任。現在、唐津商工会議所会頭も務める。
目次

Ⅰ 耐恒寮の少年たち
幕末・明治維新と唐津
高橋是清 政治家(第20代内閣総理大臣)
辰野金吾 建築家(唐津銀行、東京駅等を設計)
曾禰達蔵 建築家(唐津歴史民俗資料館等を設計)
麻生政包 鉱山技術者(日本ではじめてダイナマイトを鉱山に使用)
吉原政道 鉱山技術者、事業化(牟田部炭鉱、杵島炭鉱を開拓)
掛下重次郎 法律家(最高裁判所判事、最高検察庁検事を務めた)
大島小太郎 実業家(唐津銀行を創立。唐津線・筑肥線等を敷設)
天野為之 経済学者(早稲田大学学長、早稲田実業学校創設に尽力)
耐恒寮成功の要因
Ⅱ 学問と教育に生きた人々
志田林三郎 天才電気工学者(電気分野での日本最初の博士、帝国大学電気学科の初代日本人教授として電気学会を設立)
吉岡荒太 教育者(日本初の女医養成機関・東京女子医学校を設立)
林 毅陸 憲法学と外交史学の開拓者(慶応義塾大学学長、愛知大学総長)
黒田チカ 日本最初の女性理学士で2番目の理学博士。お茶の水女子大学初の女性教授
Ⅲ 産業と社会につくした人々
竹内明太郎 実業家。コマツ、唐津プレシジョンの創立者。国産初の自動車ダット号を開発
竹尾年助 機械技術者、実業家。唐津鉄工所の初代所長
長谷川芳之助 実業家。日本初の工学博士。官営八幡製鉄所創設を指揮
高取伊好 炭鉱王(高島炭鉱、唐津炭田、杵島炭鉱等の経営)
宮島傳兵衛 宮島醤油の創業者
奥村五百子 社会運動家。愛国婦人会の創設者

補論 近代唐津における学問と教育


時代を開いた唐津の先人

A5判 並製/398頁
定価 2750円(本体2,500円)
ISBN 978-4-86656-048-9
C0095
2019年10月発行

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カテゴリー: 歴史・民俗